2017年7月31日月曜日

共同研究班「これからの都市と居場所と協働を考える会」 公開研究会のお知らせ

【題目】子ども食堂から 都市とコミュニティの 現在を考える
【日時】2017年8月5日(土) 14:00〜17:00
【場所】関西学院大学上ヶ原キャンパス 先端社会研究所(社会学部棟3F) セミナールーム1

【プログラム】
第一部 ガイダンス・基調レクチャー 14:00〜14:40
 ガイダンス:関西学院大学非常勤講師/同志社大学嘱託研究員  松村 淳氏
 基調レクチャー:立命館大学産業社会学部    准教授       柏木 智子氏
第二部 パネルディスカッション   14:50〜16:30
 パネリスト:  特定非営利活動法人ところ   代表理事     斉藤 智文氏 
           夢うららほっとステーション   副会長     池田 多瑛氏  
           一般社団法人つなぐ      理事       尾関 泰輔氏     
           関西学院大学            非常勤講師      尾添 侑太氏
 コメンテーター:立命館大学産業社会学部      准教授    柏木 智子氏 
 司会・進行::関西学院大学非常勤講師/同志社大学嘱託研究員 松村 淳氏    
第三部 交流会           16:30〜17:00
 講師・パネリスト・参加者で交流会を予定しております。


【概要】
 現在、子ども食堂ということばを頻繁に耳にします。しかし、その実態はどのようなものなのかは意外と知られていません。そこで、本研究会では、子ども食堂の運営に関わる方々、子ども食堂を対象とした研究活動を行っている方々にご参画いただき、子ども食堂の実態についての最新の知見を得るとともに、子ども食堂から見えてくる都市とコミュニティの現在について考えていきます。

【お問い合わせ先】
共同研究班「これからの都市と居場所と協働を考える会」
関西学院大学社会学研究科 松野靖子
Mail: fbp67177★kwansei.ac.jp(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2017年4月1日土曜日

『KG社会学批評』第6号 刊行







 このたび、『KG社会学批評』第6号が刊行されました。
 本誌も創刊号から引き続き、関西学院大学先端社会研究所と同大学大学院社会学研究科のご支援をいただいた上、執筆者の皆さま、査読者の先生方、研究活動にご協力いただいた皆様のお蔭で、今年も無事完成させることができました。編集委員一同、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
 また、本号の特集では第2号より引き続いて、大学院生たちによるフィールドワークや読書経験から生まれた知見をもとにしたコラムを集めております。


 読者の皆さまの忌憚なきご感想をお待ちしております。



2017年1月16日月曜日

共同研究「フィールドワークの技法を問う」第1回研究会ーフィールドワークと映像をめぐるデータセッション

 
【題 目】:共同研究「フィールドワークの技法を問う」第1回研究会ーフィールドワークと映像をめぐるデータセッション
【日 時】:2017年1月20日(金) 15:00~17:00
【場 所】:共同学習室(関西学院大学社会学部棟2F)
【報告者】:飯塚諒 氏(関西学院大学社会学研究科)
【コメンテーター】:ケイン樹里安 氏(大阪市立大学大学院文学研究科)

【概要】
 第1回研究会では、「フィールドワークと映像データ」の関係をめぐる議論を行う。近年の技術発達に伴い、フィールド調査を行う際のデータ収集の方法も、ビデオなどの映像機器が用いられる機会が多くなり、聴覚・視覚的な情報分析の必要性が増してきている。例えば、非言語的な情報を扱う場合も、写真やDVDを用いた映像・視覚的資料が用いられることで、書記のみでは難しい情報の伝達・収集が可能となってきている。だが、そうして手元に残る映像データの内容や、そもそも映像を分析することの意味や技法が求められる背景を、どのように考えればよいのかについて、意外と話し合われる場は少ないように思われる。
 上の議論をはじめるにあたり、今回の研究会では、研究会メンバーの具体的なデータに基づいたデータセッションという形式をとることで、当該テーマについての問題点を明らかにすることを目指す。まず、聴覚障害者への支援のフィールドワークに関わる飯塚氏から、聴覚障害者(難聴者)と聴者のあいだで通訳を介した飲み会場面についてのデータを提示いただく。次いで、ゲストのケイン樹里安氏より、映像へのコメントをはじめ、映像をはじめとするデジタルデータを社会学的/メディア論的に分析することの意味と課題についてコメント頂きながら、議論を進めていく。
 この2名による問題提起から、映像データを分析にどう活かしていくのかという技法的な課題のみならず、そこで何が得られ、何が限界となるのかという構造的な課題にも目を向け、フィールドワークと映像データを取り巻く、「今」を検討していきたい。

【報告者・コメンテーターの紹介】
飯塚諒
関西学院大学社会学部卒業後、同大学研究科に在籍。学部卒業後、聴覚障害者の自立生活センターにて、通訳者兼、バイトスタッフを行い聴覚障害についての研究を行っている。また関学レインボーウィークをはじめとする、性的マイノリティの活動などにも携わっている。

ケイン樹里安
関西大学社会学部卒業後、大阪市立大学文学研究科に在籍。専門は文化社会学/文化研究。主な研究テーマは「ハーフ」あるいは「ミックス」と呼ばれる人々のSNSを介した日常的実践。近年は、フォト・エスノグラフィーというビジュアル調査法を用いて、よさこい踊りの担い手(踊り子)の実践の視覚化にも取り組んでいる。

2016年11月12日土曜日

共同研究班「現代社会における〈共〉(コモン) をめぐって」班 公開研究会のお知らせ

【題 目】:くらす・ひらく・つなぐ建築――パーリー建築からみる地域と建築家の現在
【日 時】:2016年11月13日(日) 15:00~17:00
【場 所】:海外移住と文化交流センター(神戸市中央区) 
【報告者】:宮原翔太郎 氏(建築家・「パーリー建築」主催者)


【概要】
 今回の研究会では、「建築家による地域づくり、場所づくり」を取り上げる。近年、まちづくりがひとつのブームとなっており、とりわけ地方においては「町おこし」「地域づくり」と結びついて「最後の切り札」に近い扱われ方である。そうした状況の中で、建築家は地域にコミットすることを推奨され、建築家の職能を超えたボランティア的な役割を期待されるという、「上からの」共同性を担わされている。
 これらの議論を踏まえたうえで、宮原氏には、氏が行っている「パーリー建築」における地域へのコミットメントの仕方と現状についてご報告いただく。「パーリー建築」は、建築現場を「パーティ」会場として地域にひらきながら、古民家などのリノベーションを行う宮原氏を中心としたグループである。前述した「上からの」共同性に対して、宮原氏の実践がどのように位置づけられるのかという議論を通して、地域における〈共=コモン〉について検討していきたい。


【報告者紹介】
1990年東京生まれ香港育ち。
成城大学文芸学部卒業後、桑沢デザイン研究所にて建築を学ぶ。卒業後、参加した広島県尾道市のゲストハウスセルフリノベーション計画を経て独立。空き家を改修しながらそこに住み着き、パーティーをし続けることでその場所に新たな価値を持たせるパーリー建築を開始する。
2015年に手がけた「ギルドハウス十日町」では施工期間中に1,500人訪れ、住民7世帯の限界集落に人のいる風景を作り出した。その後も全国各地の空き家に住み着いてはとにかくパーティーを催し続けている。

【お問い合わせ先】
共同研究「現代社会における〈共〉(コモン) をめぐって」班(研究会名:これからの都市と居場所と協働を考える会)関西学院大学大学院 社会学研究科 松村淳
Mail:matsujunbb★gmail.com(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2016年6月28日火曜日

、『KG社会学批評』第5号刊行

このたび、『KG社会学批評』第5号が刊行されました。

 創刊号から二年、第二号から一年、引き続き関西学院大学先端社会研究所と同大学院社会学研究科のご支援をいただき、今年も無事完成させることができました。編集委員より関係者の皆様に御礼を申し上げます。


 第5号では前号と同様、本学社会学研究科院生たちを中心としたコンテンツとなっております。査読付き「書評論文」では、地域福祉のポスト開発期を読み解く試みを行ったもの、民俗学と地域活性化の実践の関係を取り上げたもの、一般的信頼の可能性への考察など、多様なテーマが扱われた書籍の中から、評者たちの関心に沿った論点が示されています。
 また、本号の特集では2号からの引き続きとして、大学院生たちによるフィールドワークや読書経験から生まれた知見をもとにしたコラムを集めると共に、新たなコンテンツとしてOBの方の単著をめぐる現役院生たちとの対話の記録を掲載しています。
  読者の皆様の忌憚なきご感想をお待ちしております。

※本号の目次はこちらになります。

2016年2月25日木曜日

共同研究班「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」 公開研究会のお知らせ

 題目:「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班 第2回研究会

日時:2016年2月27日(土) 9:30~12:00

場所:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学社会学部棟3F)

報告者:俵木悟氏



本研究会は以下の2点について学ぶ研究会です。

①祭礼・民俗芸能を維持している人びとが、時代の変化に対して、どのように対応することで、祭礼・民俗芸能を維持している(あるいは維持を中断している)のだろうか?

②人口減少時代の日本において、どのように民俗学者は調査地の人びとと関わっていくべきなのだろうか?



プログラム

9:30~11:00 俵木悟氏による報告

11:00~12:00 総合討論: 民俗学者と調査地との関係を考える



報告者:俵木 悟氏(成城大学 文芸学部 文化史学科准教授)





 千葉大学大学院 文学研究科修了後、千葉大学大学院 社会文化科学研究科で博士(学術)を取得。 現在は成城大学 文芸学部 文化史学科准教授。

 専門分野は民俗学。研究テーマとしては、民俗芸能、無形文化遺産保護制度など。

 共著作、共編著作として、『日本の民俗9 祭りの快楽』(吉川弘文館、2009年)、『民俗小事典 神事と芸能』(吉川弘文館、2010年)がある。

 主な論文に、「民俗芸能の実践と文化財保護政策―備中神楽の事例から―」(『民俗芸能研究』(25):42-63、1997年)、「儀礼の安定性と自己生成―人類学的儀礼研究素描―」(『文化人類学研究』(1):2-21、2000年)、「文化財としての民俗芸能―その経緯と課題―」(『藝能史研究』(160):48-73、2003年)、「民俗芸能の「現在」から何を学ぶか」(『現代民俗学』(1):79-88、2009年)、「文化財/文化遺産をめぐる重層的な関係と、民俗学の可能性」(『東洋文化』(93):177-197、2012年)、「東松島市月浜の被災民俗文化財調査からみる、民俗行事の伝承と生業の復興」(高倉浩樹・滝澤克彦編『無形民俗文化財が被災するということ―東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌―』新泉社、111-120、2014年)などがある。



【お問い合わせ先】

 共同研究「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班、

 関西学院大学大学院 社会学研究科 谷岡優子

Mail:dkv99078★kwansei.ac.jp(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2015年11月17日火曜日

共同研究班「断片化の社会学」公開研究会のお知らせ



【研究会のタイトル】
戦前期における遊廓と現代社会における労働を考える
––––近代女性史と社会学のはざまを乗り越えて––––


 
【日時】
2015年11月21日(土)14:00-17:00(13:30〜受付開始) 


【会場】
関西学院大学社会学部棟3F先端社会研究所セミナールーム


※関西学院大学上ヶ原キャンパス
(http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html)
※社会学部校舎


【報告者】
山家悠平(大手前大学学習支援センター)


【コメンテーター】
金太宇(関西学院大学災害復興制度研究所)


【研究会の主旨】
 近年、専門分野別に分断され研究テーマが個別具体的になる学問の「断片化」が進む傾向がある。そこで、本研究班は専門分化した研究領域を横断するような共通理念を探る。今回の研究会では、戦前期の遊廓で働く女性について研究しておられる山家悠平氏を招聘する。本研究班は山家氏に講演いただくことで、歴史学や女性学でおこなわれている最先端の議論の内容が、社会学で議論されている現代のジェンダーや労働の問題においてどのような差異が見られるのかを検証する。そして、これらの学問と社会学との間にある学問の壁をいかに乗り越え、現代の社会問題全般に通ずる共通理念はなんであるのかを模索することを試みる。


お問い合わせ:関西学院大学社会学研究科GSSP「断片化の社会学」班
運営スタッフ代表(奥田)E-Mail:ayb83343 [at] kwansei.ac.jp([at]は@に変換してください)

2014年11月11日火曜日

共同研究「自己論の現在」 第1回公開研究会開催のお知らせ

多元的自己と再帰性を考える――浅野智彦氏をお呼びして


【日時】2014年11月29日(土) 14 :00 ~17:30(受付開始 13:30 ~)
※一般公開 ・入場無料 研究会終了後に懇親を予定しております 。

【会場】先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ヶ原キャンパス 社会学部棟 3F )


※関西学院大学上ヶ原キャンパス
※社会学部校舎

【報告者】浅野 智彦 氏
 1964年、仙台市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は自己論、アイデンティティ論、物語論。
著書に『「若者」とは誰か――アイデンティティの30年』(河出書房新社)、『趣味縁からはじまる社会参加(シリーズ若者の気分)』(岩波書店)、『自己への物語論的接近――家族療法から社会学へ』(勁草書房)

【コメンテータ】名部 圭一氏
 1966年、大阪市生まれ。関西大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、桃山学院大学社会学部准教授。専門は理論社会学、文化社会学。
著書に『社会文化理論ガイドブック』(共編著、ナカニシヤ出版)、『文化社会学の視座――のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化』(共著、ミネルヴァ書房)、『現代文化の社会学入門』(共著、ミネルヴァ書房)など。 


※備考
本研究会は、関西学院大学社会学研究科大学院生が自主的に企画している「自己論の現在」研究会と、先端社会研究所2014年度定期研究会との共催となります。本研究会に関するお問い合わせはgssp.kgsoc [at]gmail.com([at]は@に変換してください)までお願いします。
 
【研究会の主旨】
 本研究会は、「自己」、とりわけ若者の自己像とその語りを対象とするアイデンティティ研究や物語研究における新たな分析視座や社会学的アプローチについて検討する。現代社会を生きる若者は、「自分探し・自己分析」といった営みを通して多元的に自己を語ると同時に、「ゆとり世代」「コミュニケーションの希薄化」といった様々な言説によって多様に語られる存在である。そして、このような「自己」の語りの変化に合わせて、対象への研究アプローチも多様化しており、インターディシプリンに若者を把握する必要があるといえる。
そこで本研究会では、現在若者に関する言説や彼らの実践に焦点をあて研究を続けておられる浅野智彦氏をお呼びして、氏の研究関心の変遷を伺いつつ、再帰的近代において多元的に自己を生きるとはどういうことなのか/そこではどのように「自己」が語られるのかについて検討し、新たな社会学的思考を獲得することを目的とする。

2014年8月26日火曜日

共同研究「フォークロア研究の国際比較」班 第2回研究会 開催のお知らせ


 共同研究「フォークロア研究の国際比較」班 第2回研究会を次の通り開催いたしますのでご案内いたします。
 
 昨年に引き続き、今年度も共同研究「フォークロア研究の国際比較」班では、フォークロア研究の比較分析を目的とする研究会を関西学院大学大学院社会学研究科と関西学院大学先端社会研究所の共催で開催することとなりました。今研究会では、近年、アメリカおよびヨーロッパのフォークロア研究、宗教研究において用いられるようになっている「ヴァナキュラー」概念から比較分析を行なっていきたいと考えております。
 多数の皆様のご参加をお待ちしております。(一般公開・入場無料)

【日時】
2014年9月7日(日)13:00~17:10(12:30より受付開始)

【会場】関西学院大学 梅田キャンパス アプローズタワー10階1001号室
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/index.html

【講師】小田島建己 氏(東北大学大学院文学研究科 専門研究員)

【テーマ】「ヴァナキュラー宗教」をめぐって 
 
 これまでに行ってきたアメリカのフォークロア研究との比較分析により、近年アメリカのフォークロア研究において、宗教民俗学者であるレナード・ノーマン・プリミアノ氏が提唱した、これまでの運用とは異なる「ヴァナキュラー」概念が注目を集めていることが明らかとなりました。
 プリミアノ氏の提唱する「ヴァナキュラー」概念は、元来の意味である「国や地域に生来の」、「土着の」、「個人的な、私的な」という意味から発展し、「組織された集団によって担われない」、「特定の文化状況下でのコミュニケーションや嗜好や行為の仕方であり、その文化に適合したもの」として解釈されており、「人びとが対象とどのように出会い、理解し、解釈し、実践したか」に着目しており、公式/非公式という二項対立的分析に陥ることなく対象を観察するアプローチとして関心が寄せられています。
 そこで、今研究会では、この「ヴァナキュラー」概念を課題として設定し、さらなる理解を深めるべく、プリミアノ氏のもとで学び、日本の民俗事例を用いて研究を行なっている小田島建己氏を招聘し、プリミアノ氏の研究、アメリカ民俗学における「ヴァナキュラー」概念の運用、日本民俗学研究への応用、アメリカにおけるフォークロア教育の実態等についてお話いただく予定です。


【講師紹介】小田島建己(おだじま たけみ)氏

 宗教学、文化人類学、民俗学者。
 Cabrini College Religious Studies卒業後、東北大学大学院文学研究科 人間科学専攻 宗教学専攻分野 博士課程後期修了。現在は東北大学大学院文学研究科 専門研究員。
 専門分野は、墓制・死者の表象・死者観・民間信仰など。
 主な論文に「死者供養における個性の表出 ―若松寺への「ムカサリ絵馬」奉納にみる―」〔東北民俗 (41) 9-18 (2007)〕、「〈死者の結婚〉とその形象 ―「冥婚」・「死霊結婚」概念と習俗実態との差異―」〔比較民俗研究 (23) 3-34 (2009)〕、「〈死者の結婚〉を表わす ―「川倉際の河原地蔵尊」の花嫁・花婿人形―」〔青森県の民俗 (9) 17-37 (2009)〕、「被災した岩沼の墓地 ―津波の爪痕を癒そうとする人々の自助努力―」〔東北宗教学 (7) 39-64 (2011)〕等がある。
 
【お問い合わせ先】
共同研究「フォークロア研究の国際比較」班  広報担当
関西学院大学 大学院 文学研究科  博士課程前期課程  文化歴史学専攻  地理学地域文化学領域  M2 岡田裕美


2014年3月20日木曜日

『KG社会学批評』第3号刊行

このたび、『KG社会学批評』第3号が刊行されました。

 創刊号から二年、第二号から一年、引き続き関西学院大学先端社会研究所と同大学院社会学研究科のご支援をいただき、今年も無事完成させることができました。編集委員より関係者の皆様に御礼を申し上げます。
 第3号では前号と同様、本学社会学研究科院生たちを中心としたコンテンツとなっております。査読付き「書評論文」では、自己啓発をめぐる現代社会論から差別の計量研究、また核エネルギーの言説史からベトナム難民の定住プロセスなど、多様なテーマが扱われた書籍の中から、評者たちの関心に沿った論点が示されています。
 また、本号の特集では2号からの引き続きとして、大学院生たちによるフィールドワーウや読書経験から生まれた知見をもとにしたコラムを集めると共に、新たなコンテンツとしてOBの方の単著をめぐる現役院生たちとの対話の記録を掲載しています。
                             読者の皆様の忌憚なきご感想をお待ちしております。

※本号の目次はこちら、訂正表(随時更新)はこちらになります。
 
 

2014年2月16日日曜日

共同研究「フォークロア研究の国際比較」班 第1回研究会

共同研究「フォークロア研究の国際比較」班 第1回研究会


【講師】小長谷 英代 氏(早稲田大学 社会科学総合学術院 (社会科学部)・教授

【日時】2014年2月17日(月)12:00~15:30

【場所】関西学院大学上ヶ原キャンパスE号館201号教室

【題目】「アメリカ民俗学の今―理論、実践、政策―」

【司会】谷岡 優子(関西学院大学大学院 社会学研究科博士課程前期課程)

【備考】

本研究会は、関西学院大学社会学研究科大学院生が自主的に企画している「フォークロア研究の国際比較」研究会と、先端社会研究所2013年度定期研究会との共催となります。本研究会に関するお問い合わせはkgu.socgp[at]gmail.com ([at]は@に変換してください)までお願いします。

 【研究会開催概要】

近代日本で生み出された特徴ある人文学の一分野として、柳田國男による「民俗学」が存在する。
 これはネイティブ・アンソロポロジー(自社会・自文化研究)というべきものであるが、こうした動きは実は日本のみにとどまるものではなく、同時期の欧米各国においても同様に発生しており、それは「フォークロア研究」と呼ばれている。日本の「民俗学」を含む、これら各国のフォークロア研究は、それぞれの国内において独自の発展を遂げたものの、国際間での研究比較は行われていない。
 そうした状況のなか、本研究会は、アメリカ・ドイツ・フィンランド・ロシアのフォークロア研究との比較照合し、フォークロア研究の理論的再構成を目指すべく活動している。今回の第1回公開研究会では、小長谷英代氏をお招きすることにより、アメリカのフォークロア研究の動向や歴史的推移を学びつつ、上述の課題について考える機会としたい。
 【講師紹介】
 小長谷 英代(こながや ひでよ)

 ペンシルヴァニア大学大学院博士課程修了。Ph.D.
民俗学、パフォーマンス研究、アメリカ研究専攻。

主な著書に、小長谷英代・平山美雪編訳,2012 『アメリカ民俗学―歴史と方法の批判的考察―』岩田書院。
主要論文に、“Performing Manliness: Resistance and Harmony in Japanese American Taiko”(Bronner ed. Manly Traditions: The Folk Roots of American Masculinities. Indiana Univ. Press,2005)、“Taiko Performance”(Lee & Nadeau eds. Encyclopedia of Asian American Folklore. ABC-CLO, 2010)、「パフォーマンス理論―『ポスト』領域の民俗学―」(『日本民俗学』263、2010年)、「アメリカの『民俗』と『口承性』―バラッドにおける差異の構築とナショナリズム―」(『立命館言語文化研究』23、2011年)、「『残存』からの脱却―アメリカ民俗学の試み―」(『現代民俗学研究』1、2009年)、などがある。

2014年1月31日金曜日

『エッジの社会学』、『メディア・文化のインターセクション』研究会―第4回公開研究会のお知らせ

題目:「生活圏」の行方と社会的なるものの可能性−ジモト/商店街/居場所の現在形
日時:2014年2月12日(水)13:00~16:30
場所:関西学院大学先端社会研究所セミナールーム(社会学部校舎3階)
http://asr.kgu-jp.com/contents/?m=Contents&cid=10

報告者:新雅史氏(学習院大学非常勤講師)、加藤裕康氏(関東学院大学非常勤講師)
コメンテーター:阿部真大氏(甲南大学准教授)
司会者:仲修平(関西学院大学社会学研究科博士課程後期課程)、山森宙史(社会学研究科博士課程後期課程)

備考:本研究会は、関西学院大学社会学研究科大学院生が自主的に企画している「エッジの社会学」研究会と「メディア•文化のインターセクション」研究会、先端社会研究所2013年度定期研究会との共催となります。本研究会に関するお問い合わせはkgu.socgp[at]gmail.com ([at]は@に変換してください)までお願いします。


概要:
 近年、地方郊外におけるショッピングモールの乱立やロードサイドビジネス等が生み出す画一的な景観が「ファスト風土」と批判されしばしば議論の対象となるが、それと対称的に「まちおこし」等の地域の駅前空間や商店街の活性化が声高に叫ばれる。しかし、これらの議論の多くにおいて、そうした「生活圏」内の商業空間が実際「どのように生きられてきたのか/活かされてきたのか」というリアリティの内実が深く掘り下げられてきたとは言い難い。とりわけ、そこに生きる生活者にとってこれらの商業空間はどのような意味を有しているのだろうか?
 以上の問題意識のもと、本研究会は現代日本の若者に焦点を当て、彼らがそれぞれにとっての身近な空間においてどのような「生」を実践しうるのかという観点から、生活インフラだけでなく働くことや人間関係の形成、居場所の構築といった「社会的なるもの」の基盤としての「生活圏」の現代社会における可能性を模索していくことを目的としている。
 報告者の両氏は、「商店街」や「ゲームセンター」という日常的な商業空間を研究対象に、歴史的な視点やミクロな視点によるフィールド調査を通じて、それぞれの研究対象の課題や可能性について明らかにされてこられた。新氏は、「地域や個人への給付」ではなく「地域に対する規制」によって〈ジモト〉に存在する商店街の理念を再考している。一方、加藤氏は、ゲームセンターをたんにゲームをプレイする場ではなく、様々な利用者の意図と実践がせめぎ合う中でその意味が読み替えられていく空間として捉える。
 これら両氏の視点を踏まえ、本研究会では「生活圏」における社会的なるものが、商店街に代表される地域の商業空間において、若者たちの具体的な実践を組み込む形で、どのようにして生成•維持されうるのか?という点を出発として議論してみたい。


報告者紹介:
新雅史氏(学習院大学非常勤講師)専門領域:産業社会学、スポーツ社会学
主著:2012年『商店街はなぜ滅びるのか−社会•政治•経済史から探る再生の道』光文社、2011年「両大戦間期における商店街理念の生成」『ソシオロゴス』(35号)など。

加藤裕康氏(関東学院大学非常勤講師)専門領域:コミュニケーション学
主著:2011年『ゲームセンター文化論』新泉社、2010年『コミュニケーション•スタディーズ』世界思想社、「初期カルチュラル・スタディーズにおけるサブカルチャーと疎外感 : ホガート、ヘブディジを手がかりとして」『余暇学研究』(16号)など。

阿部真大氏(甲南大学准教授)専門領域:労働社会学、家族社会学
主著:2013年『地方にこもる若者たち−都会と田舎の間に出現した新しい社会』朝日新聞出版,2006年『搾取される若者たち−バイク便ライダーは見た!』集英社など。 

2013年11月22日金曜日

第1回「『社会変革』の現在」研究会のお知らせ

第1回「『社会変革』の現在」研究会
     ―社会学的アクションリサーチの探求

●日時
  2013年12月1日(日)15:00~

●場所
    関西学院大学上ヶ原キャンパス・先端社会研究所セミナールーム(社会学部校舎3階)

※関西学院大学上ヶ原キャンパス
※社会学部校舎
 
●報告者
阿部 小涼 氏(琉球大学法文学部教授)

●タイトル
「廃墟の大学を散歩しなければならない」

●概要
「雲の中を歩まなければならない。」桑原武夫の否定命令をこのようにひっくり返したのは花田清輝だった。花田の「歩み」は目的に向かって邁進するようではない、散歩するような足取りだっただろうから、命令法に従わないステップを、ひとまず想像しておこう。今日、大学はもう世界を見下ろす姿を包み込んでくれる薄もやの中にも、象牙で出来た塔の中にもない。廃墟と化した大学でカルチュラル・スタディーズの波濤を体験してしまった社会学者は、どのように現在を生きているのか。大学のなかで研究を、機能不全の民主主義のなかで運動を、「現場」や「当事者」の語でつなぎ合わせながら散歩するように行うことについて、学生の皆さんと大いに語り合う機会としたい。

※フライヤーデータはこちら

※本研究会は、関西学院大学先端社会研究所の2013年度第4回定期研究会との共催です。
 関西学院大学先端社会研究所HP(http://asr.kgu-jp.com/list/?m=Detail1&id=183&cid=235)

※本研究会に関するお問い合わせは、kgu.socgp[at]gmail.com (笹部)までお願いします。

新着情報・What's new

2013.11.22  公開研究会のお知らせ

2013年4月3日水曜日

『KG社会学批評』第2号刊行

『KG社会学批評』第2号が刊行されました。

創刊号から一年、引き続き関西学院大学先端社会研究所と同大学院社会学研究科のご支援をいただき、今年も無事完成させることができました。編集委員より関係者の皆様に御礼を申し上げます。

第2号では前号と同様、本学社会学研究科院生たちによるコンテンツとなっております。査読付き「書評論文」と「レビュー論文」では、人類学のフィールドからマスメディア上のノスタルジー、また他者性の問題から身の上相談など、多様なテーマが扱われた書籍や論文の中から、評者たちの関心に沿った論点が示されています。

また、本号の特集では「コラム特集」として、大学院生たちによるフィールドワーウや読書経験から生まれた知見をもとにしたコラムを集めました。

読者の皆様の忌憚なきご感想をお待ちしております。

2013年3月25日月曜日

報告:ポストGP共同研究班 研究合宿




報告:関西学院大学大学院社会学研究科 大学院ポストGP共同研究班 研究合宿
  


●日時: 2013年3月16日(土)ひる ~ 3月17日(日)よる

●場所: 神戸セミナーハウス(兵庫)


2012年度の共同研究関連企画として、1泊2日の日程でポスト大学院GP共同研究班の研究合宿がおこなわれた。社会学研究科は、大学院GPプログラム(2008年度~2010年度)の終了後も、大学院生・研究員の企画・運営によるみっつの共同研究班「エッジの社会学―ソーシャル・ワイズの探究」(代表:福田雄、稲津秀樹)、「メディア・文化のインターセクション」(代表:山森宙史、吹上裕樹)、「Fogbound Society」研究班(代表:尾添侑太)が、先端社会研究所の支援の下で、学内外から報告者・コメンテーターを迎えた公開研究会を開き、議論を重ねてきた。今回の「春合宿」は、それぞれの研究班のメンバーである大学院生・研究員の報告を中心とし、学外の若手研究者の方々にコメンテーターをお願いするかたちで構成した。

この合宿のねらいは、共同研究班メンバーである大学院生・研究員各自に、これまでの研究内容を草稿の段階で報告してもらい、この先の修士論文や投稿論文、ひいては博士論文に仕上げるまでの方向性とモチベーションを得てもらおうというものだった。各報告は、文献・文書資料の分析やフィールドワークを基にしたものをはじめ、計量分析や理論研究などさまざまである。事例研究の場合、それをどのような理論的な文脈に位置づけて論じるのか、かたや理論研究はどのような経験的事例や事象に照らしたときによりアクチュアルなものとなるかが考えどころである。また、査読中論文へのリライト・リプライの対応や、投稿論文を踏まえた上での博士論文構想も、特に後期課程の若手院生にとっては喫緊の悩みである。学外からお招きしたコメンテーターの方々には、こうした多岐にわたる悩みに関してのサポーティブなコメントを各報告についてしていただき、そのうえで、草稿をブラッシュアップするための全体的な議論が行われた。

こうして研究科外の大学院生・若手研究者と対面的な議論を「合宿」形式で集中的におこなうことは、大学院生の研究のモチベーションを刺激し、個人研究のみならず、共同研究全体の成果へと繋げる上でたいへん教育的効果の高いものだと思われる。実際に今回の報告内容をまとめなおし、ジャーナルに論文を(再)投稿する者もいる。そのほかの報告も、この先、修士論文や博士論文等としてまとめられる予定である。

文責:稲津秀樹
(関西学院大学 奨励研究員)


なお、研究合宿の詳細なプログラムは こちら を参照。


写真:報告中の様子

2013年1月28日月曜日

『エッジの社会学』―第3回公開研究会開催のお知らせ

『エッジの社会学』―第3回公開研究会開催のお知らせ
第3回「エッジの社会学―ソーシャル・ワイズの探究」研究会

●日時 
  2013年2月23日(土)13:00-15:00(予定)

●場所 
    関西学院大学上ケ原キャンパス第一教授研究館第一会議室
   →http://bit.ly/cAM66c

●報告者
   植田今日子氏(東北学院大学専任講師)

●概要 

 「エッジの社会学」研究会は、前回に引き続き、津波災害後の社会を考えるための公開研究会を行う。報告者の植田今日子氏はこれまで、社会学・文化人類学の立場から、過疎集落や災害被災集落の調査研究に従事してきた。 本報告では、2011年の東日本大震災によって存続の危機を迎えた宮城県気仙沼市の被災集落を事例とした調査報告を行う。その集落では、被災後極めて早い段階で生存した集落のメンバーによって、被災地区に再びコミュニティとして戻ることが決定された。明治、昭和の津波災害、およびチリ地震などこれまで周期的に津波の被害を受け続けてきた集落にとって、津波という災禍はどのような経験であったのか。「危険」とされる場所に再び戻ることが集落として決定されることはいかにして、どのような実践によって、可能になったのか。
 本研究会は、東日本大震災から2年を迎えようとする今日、植田氏の報告から危機 (エッジの状況) に直面するコミュニティがいかに回復し、危機を乗り越えていくのだろうかという問題に迫ろうとするものである。



*本研究会は、関西学院大学先端社会研究所との共催となります。

*本研究会に関するお問い合わせは、kgu.socgp[アットマーク]gmail.com (フクダ)までお願いします。

*本研究会のフライヤーデータはこちら

2013年1月11日金曜日

第三回「メディア・文化のインターセクション研究班」公開研究会のお知らせ

・研究会タイトル
「文化ジャンルの変容とその記述可能性をめぐって」

・日時
2013年1月14日(月・祝) 14:00~18:00
(研究会終了後に懇親会を予定)

・場所
関西学院大学上ヶ原キャンパス
第二教授研究館(池内記念館)会議室
(http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html ㉞番のところ)

・報告者 
東海大学専任講師・加島 卓(かしま たかし)氏


・研究会主旨 
  私たちは日々接するメディアの中で、様々な事象について語る「有名人」のイメージに触れている。彼らはある専門性の中の卓越性によって有名になるが、それと同時にその専門性を逸脱していく。こうした「有名人」のあり方は、ある特定の文化ジャンルを構成しつつもそのジャンルを横断していくゆえに、極めて研究対象として捉えがたいものである。このような変容をいかに一貫した視座のもとに社会学的な研究へと接続することができるのか。また、その変容過程によって生じてしまう、文化ジャンルの歴史的な記述の散逸性そのものを、どのように考えることができるのか。こうした問題意識は、これまでの「モノ」を中心軸に据えることで描き出されがちなメディア研究に対して、新たな分析視角を提示するものであるだろう。
 本研究会ではこのような関心のもと、「デザイナー」や「商業美術作家」といった様々な呼称が存在する〈広告製作者〉たちを対象にしてきた加島卓氏をお招きし、メディア文化の中の職業性とその語り方を、さらには近代社会の中で個人に付与される有名性について検討していきたい。

*本研究会は、関西学院大学先端社会研究所の2011年度第8回定期研究会との共催となります。
 →関西学院大学先端社会研究所HP(http://asr.kgu-jp.com/list/?m=Detail1&id=165&cid=227)
*本研究会に関するお問い合わせは、kgu.socgp[at]gmail.com (笹部)までお願いします。

2012年4月24日火曜日

『KG社会学批評』 創刊!



『KG社会学批評』がいよいよ創刊となりました。



本誌は、関西学院大学先端社会研究所および同大学院社会学研究科のご支援を受けつつ、2012年3月に刊行されました。改めて、本誌創刊に直接・間接にご協力いただいた皆様に、編集委員より御礼を申し上げます。


本誌は2008年から2011年まで刊行されていた『KG/GP社会学批評』のスタイルを引き継ぐかたちで創刊されました。よって、『GP批評』に続いて、本学社会学研究科大学院生による「査読付書評論文」が雑誌のメインコンテンツとなっています。創刊号となる本誌では、社会的うつ病/宝塚ファン/戦争体験/いじめという多様なトピックが、それぞれ、生きづらさ/集団の構築性/歴史記述/支配関係、という評者独自の社会学的視点を踏まえた論文として記されています。



また大学院GP を経た後も、大学院生・研究員による独自の「共同研究」が続けられてきました。「エッジの社会学-ソーシャル・ワイズの探究 研究会」「メディア・文化のインターセクション研究会」「“Fogbound Society”研究会」。いずれも、当研究科院生のみならず、他大学院の院生・研究員、教員との交流を持ちつつ、1年間、勢力的な活動を行ってきた研究会です。「書評論文」と並ぶ、「特集」には、各研究会の代表によるイントロダクションと、研究会のテーマに沿った自由投稿が収められており、各共同研究を来年度にかけて更に展開していくための中間報告を兼ねた、いわば「事始め」となっています。書評論文と合わせて、読者諸氏の忌憚なきコメントをお待ちしています。 


創刊号の目次はこちら

2012年3月7日水曜日

ブックガイド:「日本文化受容から見た東アジアの国々における社会生活の変化」




谷川健司・王向華・呉咏梅 編
『越境するポピュラーカルチャー―リコウランからタッキーまで』(青弓社、2009)
(画像:青弓社ホームページより)

本書は、東アジアにおけるポピュラーカルチャーの越境に関する事例を挙げ、日本のポピュラーカルチャーの受容過程を解き明かすことを目的とした本である。
 初めに、編者の谷川によると、「本書で取り上げている7編の論文は、2007年と2008年に行われた2つのパネルとワークショップの共通した枠組みである“東アジア地域における日本の大衆文化の受容”というテーマのもとで、主に時間軸に着目して、歴史学的視点でポピュラーカルチャーの受容プロセスを解き明かし、現在の状況を理解しようとするものである。そのほとんどの論稿は日本で生まれたポピュラーカルチャーを『受容した側』に軸足を置いている」(p.10)とされる。
 本書では、それぞれ異なった背景を持つ著者達が、個人的な経験を参照しながら、国々における「越境するポピュラーカルチャー」を描いている。・・・ブックガイドの続きはこちら

範 楉煒(はん・じゃくい)
(関西学院大学大学院社会学研究科)