2011年10月7日金曜日

『エッジの社会学』―第2回公開研究会開催のお知らせ

第2回「エッジの社会学―ソーシャル・ワイズの探究」研究会

●日時 
  2011年10月29日(土)16:00-18:00

●場所 
    関西学院大学大阪梅田キャンパス1002号室
    会場地図 → http://bit.ly/9zAzWc

●報告者
   木村敏明氏(東北大学文学部准教授)

●概要 
 「エッジの社会学」研究会は、7月に神戸市長田区で行われた第一回研究会に引き続き、災害をテーマとした研究会を行う。第二回研究会の報告者、木村敏明氏はこれまで、宗教学・宗教人類学の立場から、インドネシアをフィールドとして、儀礼や語りを通した経験の意味づけにかんする調査を行ってきた。 本報告では、2004年のスマトラ沖地震によって多数の死者が出たインドネシアのムスリム村落の調査報告を行う。その村では、地震の土砂災害によって多数の村民が生き埋めとなった。生存者たちは、イスラム慣習に則り遺体を清め埋葬することを希望したが、その災害規模の大きさ故に、住民の手による掘り出しはもちろんのこと、行政による掘り出しも断念された。こうした状況に対し、イスラム指導者は、生き埋めされた土砂の上から水を注ぐという、これまでの慣習と異なる儀礼で、埋葬の儀としては足りるとの声明を出すが、この方針に対し住民側が反発、加えて一部のイスラムの学者もそれに同調し、新聞紙上などで死者儀礼をめぐる論争が始まった。本研究会は、9月の追加調査を踏まえた上で行われる本調査報告を通して、ポスト災害社会における非日常の死(エッジの状況)をめぐる社会論争のなかで、どのような悼みの公共性が立ち上がっていくのかという―「3.11」の追悼と関連するであろう―問題に迫ろうとするものである。

*本研究会は、関西学院大学先端社会研究所の2011年度第6回定期研究会との共催となります。

*本研究会に関するお問い合わせは、kgu.socgp[アットマーク]gmail.com (フクダ)までお願いします。

*本研究会のフライヤーデータはこちら

0 件のコメント:

コメントを投稿