2011年11月2日水曜日

『Fogbound Society』研究会-第1回公開研究会のお知らせ


「Fogbound Society研究会」―第1回公開研究会

「ケア」と対人関係
―社会学と精神分析の交叉から問う「生きづらさ」―


●日時 
  2011年11月12日(土)13:00-17:00

●場所 
    関西学院大学先端社会研究所セミナールーム
    社会学研究科2F 大学院GP事務室(場所が変更になりました)
     大学までの地図 → http://bit.ly/imKbgS
   キャンマスマップ→ http://bit.ly/cAM66c (「23」番のところ) 

●発表者/報告題目
  ・ 塩飽 耕規(京都大学大学院) / 「『ジョニーは戦場へ行った』に見られる三つの行為」

  ・ 尾添 侑太(関西学院大学大学院) / 「対人関係における『リスク』不安」

●司会 稲津 秀樹(関西学院大学大学院)

●概要 
 当研究班は現代社会の「生きづらさ」の内実を“Fogbound”というキーワードを手掛かりに明らかにすることを目的としている。“Fogbound=霧が立ちこめた”という形容詞は、われわれが生きる現代社会が、暗闇の中で光を探すというよりも、むしろ視界が確保できず身動きが取れない状態にあることを、端的に表現している。「生きづらさ」という言葉で語られる問題の多くは、たとえば、雇用や就労をめぐる「社会問題」として語られやすい。当研究班では、そうした問題群を念頭に置きつつも、人々が生活のなかで抱える語りにくい不安、あるいは「問題にならないような問題」について考えることから、何気ない日常を覆う漠とした「もや」のような状況の中に散在する生のありようについて考えていきたい。
 第1回目の研究会となる今回は、関係としての「ケア」をテーマに、若手の社会学者/精神分析者による研究交流を行う。社会学において、グローバリゼーション、あるいは個人化するアイデンティティを背景にした「『心理学化』社会における社会と心理」(『社会学評論』61(4),2011)の動向が着目され始める一方で、医者/治療者と患者/被治療者関係の分析を目指す精神分析学では、社会や制度のありように着目が集まりはじめている状況がある。これまで交流の少なかった両領野が交叉することから生まれてくる「対人関係と『生きづらさ』」をめぐる現状と課題とは何なのか。本研究会では、「ケア」をキーワードに対話を試みることで、この問いについて参加者とともに考えたい。



*本研究会に関するお問い合わせは、kgu.socgp[アットマーク]gmail.com (尾添)までお願いします。

*本研究会のフライヤーデータはこちら

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